世界の学窓から~進学先の学校とコースについて~

今回は、特別ゲストとしてIDEAS OBの方に執筆していただきました!!
留学先のロンドンのこと、IDEASでの生活、を先輩の目線からお楽しみください!
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<ロンドン留学便り>

初めまして、イデアス26期卒の 丸腰の海老蔵 です。


27期生のお誘いにより、この度ブログに投稿させていただきます!
現在LSE(London School of Economics and Political Science)に留学しており、経済開発を学んでいます。コース名はMSc in Local Economic Developmentです。

LSEは日本ではあまり一般的に知られていませんが、イギリスでは日本の所謂一橋大学のような大学の位置付けでしょうか。社会科学に特化した大学で、経済学が特に有名です。学校はHolbornという駅の近くでまさにロンドンの中心にあります。大学の寮は学校からTubeで4駅先のところにあり、通学はロンドンのシティ(金融街)やセントポール大聖堂付近を通っています。都市型キャンパスライフです。

学校の雰囲気は慶應大学のイメージでしょうか。世界各国から優秀なエリート(+お金持ち)が集結していて、私は日々圧倒されています。LSEの学生の多くは卒業後金融機関やコンサルなどを目指す将来のキャリアに貪欲な人が多く、LSEはバンカーを輩出する予備校、なんて言われることもあります。またロンドンの中心にあることから、世界的な著名人やアカデミアンが講演することも多く、この前はアマルティア・センが講演しにいらっしゃっていました。来期はアンジェリーナ・ジョリーがLSEの授業を担当するそうです。なかなかお目にかかれない方のお話を生で聴けるのは、LSEで学ぶことの醍醐味の一つです。
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LSE留学の経緯は、自分の興味関心と将来的に携わりたい分野をストレートに扱うコースがあったこと、ロンドンという好立地、大学のレピュテーション、などなどです。将来的には途上国の経済開発の政策的な側面に携わりたい、また経済開発に資する企業活動を支援したいと思っており、在籍するコースでは経済開発についての理論的側面(経済学、経済地理学)や先進国含め様々な成功・失敗事例(クラスター、産業開発、FDI、R&D、産学連携等)を学ぶ機会があり、将来のキャリアに役立ちそうな知識を習得でき満足しています。ただ授業のスピードは早く、膨大なリーディングとプレゼンやディベート、ディスカッションの準備、エッセイの執筆を同時に進めなければならず、日々格闘しています。ネイティブの学生でも図書館で必死に勉強したりノートを取っていたりしているのを見ると、やはり焦りますね。
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大学院生活は昨年9月にスタートしましたが、早くも二学期目の中盤を迎えています。今の学期は3月末に終了し、5月末に試験を受け、その後卒論執筆に専念する予定です。卒論はベトナムのグローバルバリューチェーンについて取り扱う予定で、現地での企業インタビューも企画しています。現地調査に加え日本での転職活動もあることから、6月頃帰国するつもりですが、イギリス滞在が残り5ヶ月もないと考えると・・・、留学生活が恐ろしいほどあっという間に過ぎてしまいそうです。イギリスの大学院は1年間でIntensiveなので、リーディング、レポート、プレゼン、卒論中間報告が同時にやってきます。それを毎週こなしていると、1週間1ヶ月が本当にあっという間に感じてしまいます。

と言いつつも、毎日そんな必死に勉強しているわけではなく・・・、たまの息抜きも楽しんでいます。コースメイトと飲みに出かけたり、日本からの旅行者や出張者をもてなしたり、イギリス留学中のイデアス同期と小旅行に出かけたりしています。これまでイギリス国内ではストーンヘンジやバース、ブライトン、カンタベリー、ドバー、オックスフォードなどロンドンから1-2時間で行ける周辺都市や観光地を訪れました。またロンドン・ガトウィック空港からLCCのヨーロッパ便が出ており、1-2万円でフランスやスペインにふらっと遊びに行けるのもロンドンに留学することの醍醐味です。

もしLSEやロンドンでの大学院生活に興味があり、質問などある方いらっしゃったらコメントください。お待ちしております!
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Commented by エルマ at 2017-04-25 19:12 x
丸腰の海老蔵さん

こんにちは、LSEのコース選択を迷っていて検索していたらこのページに辿り着きました。
経験者の方から見たコース選択の軸やコース内容を知ることができて大変勉強になります!

私(現在経営コンサルファーム勤務)も途上国における産業振興に興味があるのですが、LSEのLocal economic developmentで経済アプローチを極めるか、Development studiesで、開発学のアプローチを学びつつ開発経済も学ぶか、迷っています。

海老蔵さんは、Local economic developmentのコースで勉強されているとのことですが、Development studiesのコースを取ったり、開発学寄りのコースを取ったりされたことはありますか?

もしご存知であれば、開発学のコースとの違いについても教えて頂ければ大変助かります。
Commented by 丸腰の海老蔵 at 2017-04-29 19:21 x
エルマさん、こんにちは。私も同じような悩みを持っていましたが、私の場合イデアスで開発学を一通り学んだこと、またDevelopment Studiesは非常に幅広いため、自分の興味を絞り専門的な勉強をしたいという考えから今のコースを選びました。LSEでInternational Developmentのコースは取っていないため、Development studiesのマスターはあまりよくわかりませんが、下記簡単にそれぞれの特徴を記します。Local Economic Development→開発経済学ではなく経済地理学がベースとなります。クラスターやイノベーションの理論、産業政策、産業開発、技術移転、産学連携、R&D、経済開発のためのボトムアップアプローチが主なトピックです。コアコースの教授陣はアメリカ人、イタリア人、スペイン人で彼らの専門地域も欧米であることから、欧米(特にEU諸国)について学ぶことが多いです。一部新興国(BRICS)や東アジア・中南米地域について学ぶこともありますが、所謂アジアアフリカ低所得国の経済開発について学びたいという人にとっては不向きです。また欧米を学ぶため、コースメイトも必然的に欧米の人が多いです。私の感想は各国産業開発の背景にある理論的側面や興味の有る企業間取引を通じた技術移転を学べたことに満足していますが、興味の有るアジア途上国についてあまり学ぶ機会がなく、EUのContextはあまり予備知識がなく興味もないため戸惑うことも多々ありました。MSc in Development Studies→コアコース一覧を見ると、非常に幅広いと感じます。Contextは途上国にありますが、主に開発経済学、途上国の政治経済学、経済社会制度の理論を学ぶのだと思います。産業振興というテーマにはあまりかすらないないかもしれません。またLSEの特徴として「理論」重視の学校なので、より実践的なことを学ぶためにはSussex(IDS)のコース(例えばGlobalisation Business and Development)の方が良いのかもしれません。もちろん他学部のコースも受講できますが、アドミの許認可を必要とする場合もあり競争も激しく早い者勝ちなので結構大変です。また出願前にアドミや教授陣にコンタクトも取れますので、自分の学びたいことはこのコースで本当に学べるのか、事前に相談しておくのも一つの手です。
Commented by 丸腰の海老蔵 at 2017-04-29 19:25 x
(追伸)
もうApplicationは出されているのでしょうか?LSE受験の場合希望コースを二つまで選択できますが、うちのコースのProgramme Directorによれば二つ志願してきた学生は基本落としていると言っていたので、一つに絞ってApplicationを出した方がいいと思います。

最後にLSEの特徴として、試験が大変です(今試験勉強に苦しんでいます笑)。学期中は授業セミナーのためのリーディングやセミナーでのプレゼン、ディベートの準備を行うと同時にエッセー執筆に追われ、授業が全て終了した後は試験勉強に向け自分を追い込み、試験終了後は3か月弱で卒論を仕上げなければならず、非常に忙しいです・・・。ロンドン大学系は試験重視の学校ですが、特にLSEでは試験が重いです。個人的に試験よりエッセーだけで単位が来る他の学校の方が自分の興味を深堀でき、いいなと思いました。

ご検討お祈りしています!
Commented by エルマ at 2017-05-04 17:25 x
丸腰の海老蔵さん

非常に忙しいなか、大変詳しいご返信を頂きありがとうございます!!
経済的・時間的な理由から、1年間で卒業できるイギリスの大学院に絞って検討しており、イギリスの大学院はどちらかというと「理論」重視の傾向があると聞いていましたが、その中でも理論寄り、実践寄りなどあるのですね。
(IDEASにも非常に興味があるのですが、時期的に後期しか時間が取れそうになく…)

Sussexも検討していますが、LSEのアドミにも事前に相談してみます。
今年の秋出願スタートのため、Applicationはこれからで、そろそろ希望コースを決めようとしている時期です。
確かにLSEのウェブサイトには二つまで希望コースを出してもいいと書いてありましたが、一つに絞った方がいいんですね…危し。

本当にありがとうございました!
by ideas_blog | 2017-03-06 13:50 | IDEASの先生・先輩 | Trackback | Comments(4)

国際協力/途上国開発の専門家を養成するアジア経済研究所開発スクール(IDEAS/イデアス)の生活を綴ったブログです。授業の様子や大学院・進路・奨学金情報をお届けします。IDEASの公式ホームページはこちら(http://www.ide.go.jp/Japanese/Ideas )海浜幕張駅から徒歩10分、見学も可能です。


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