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世界の学窓から 〜英国・サセックス大学進学報告〜

のりおです。
イデアスでは外国人研修生が到着し、入所式が行われたようですね。新入生のみなさん、おめでとうございます!


さて、私はブライトン市近郊にあるサセックス大学のGlobal Studies学部内にある人類学専攻に進学しました。この大学に進学したイデアス生は私だけではありませんが、この記事では私自身がこの大学を選んだ理由と実際進学してどうかを書いてゆきます。

1. プログラム
人類学を開発のフィールドでやろうと思うと、英国での有名どころはロンドン大学のSOASかUniversity of Sussex。
結局、実践を重視する教授陣と、授業モジュールの内容と、隣に開発専門の研究機関であるIDS(Institute of Development Studies)のあることを理由にサセックス大学にしました。

授業が始まってみると、英国人類学とアメリカ人類学(80年代以降の主流)を分けて学問の概略を捉えさせてくれるところや、そもそも人類学や開発というトピックを批判的に見るところから始めており、自分の疑問を考えるのに非常に適したコースに来られたな、という印象です。これまでの学問の変遷、また各国の開発の歴史などを前期で概観したあと後期で具体的な人類学のメソッドを学びます。前期の最初に"ethnography(民族誌)"の読み方、を与えられた文献で学習してから、様々な民族誌や、人類学者が書いた開発(と植民地主義なども)に関する論文を読み込んでいくという感じです。

クラスの人数が18人と多くなく、また先生達との距離も近いのもアドバンテージです。IDSのdevelopment studies に進学した知人は、コースに100-150人もいて覚えきれないと嘆いていましたが、サセックスの人類学専攻4コースはどこも基本的に少人数のよう。

気になったのは、私のいるコースにはサセックスの留学生の大半?を占める中国人がゼロということ...。アフリカ系もいません。(サセックス大学には黒人系がそんなに多くない印象です。) 開発における植民地主義的態度を批判したりしている割にはクラスにいるのはほとんど先進国出身者ばかりで、人類学という学問の偏りを感じています...。
具体的な内訳は以下。
-英国出身: サセックス大学のBA Anthropologyから上がってきた学生が3人、その他の学部からきた学生が2人、
-留学生: EU各国3、中南米4、日本人3、アメリカ人2、南インド1
-男性4、女性14
-半数(中南米組など)が社会経験(NGO, UNなど)あり、半数(UK, 日本など)が学部卒業後そのまま進学

しかし、人類学を選ぶような学生たちですから、非常に対話を重んじ、相手を尊重することに長けているような性格の人が多いと感じます。自国以外で過ごした経験を持っている人も多いです。印象的だったのは、学部時代に経済学を学んだ結果、そこから見えないものを学びたいと人類学に舵を向けた学生が2、3人いたこと。

Mater of Artsの学位が出る英国の大学院にはtaught course (講義中心のコース)が多いかと思います。わたしの所属するコースもこれにあたります。ちなみに論文を書く修士はM.Philという学位です。
私のコースでは前期は週に4日授業があり、2つのモジュールで各レクチャー1コマ、セミナー1コマがあります。選択授業はありません。(後期は必須モジュール2つと選択2つ。) 1日につき授業時間は1,2時間なの先生と顔を合わせている時間は全然長くありませんが、文献リストが膨大。必須文献と、興味に合わせて読んでくるといいよ、と推奨されている文献のリスト合わせるととても時間は足りません。

*これはどのプログラムに進学するかで異なってきます。IDSでは一日中授業が詰め込まれているコースもあると聞きました。 (ソースは河津さん)


2. 物価と生活環境
SOASはロンドンにありますが、そちらにしなかったのには、ロンドンの物価の高さもあります。とくに家賃。わたしは自費で留学しているので、貯金が目減りしていく様子を苦く思いながら節約して生活するのはしんどいなと思ったのです。

サセックス大学のあるブライトンはロンドンから1時間です。しかし家賃の相場は3分の2程度なのではないでしょうか。とはいえ、高めだな...と感じますが。私は寮ではなく外部の物件に住んでいます。大学まで自転車で20分、ブライトン市まで15分(だが帰りが坂道なので大変)。自分には大人数の学生と共同生活は難しいと感じたのと、バスタブが欲しかったこと、多少大学から距離を置いて通学時に頭を切り替える時間を必要だと考えたことからこのような選択になりました。住宅地なので周りは非常に静かで治安も良いです。スーパーが少し遠いのですが、デリバリーサービスが発達しているので無問題。ちなみに500GBP前後がブライトン近郊での個室+キッチンバスシェアの相場価格だと思われます。Spareroomやgumtreeというウェブサイトで350GBP程度で物件を見つけている留学生の同級生もいたので頑張ればもうちょっと安くで住めそう。大学もシェアメイト探しを手伝ったりしてくれます。
余談ですが、私の住居はサセックス大学よりもブライトン大学に近いので、寒い時はそこの図書館を利用して勉強しています。(サセックスの学生はブライトン大学の図書館を相互利用できます)

衣料品や食品の値段はだいたい日本の都会と同じくらいです。生産国が日本でみるものと異なっていて、観察するのが面白いです。しかし全体的に文房具や自転車は高くて、中国が遠いことを痛感しています....グローバルバリューチェーン....。

ロンドン以外にすむといろいろなものへのアクセスを逃すかと思いきやロンドンまでは1時間で日帰りできるので情報やイベントへのアクセスにも困りません。街としてもインフラ整備が行き届いていて、住みやすいだろうと考えました。(そして、当たりでした。)

ブライトン市の海辺はとても美しいです。
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*もちろん、雨はよく降ります。イギリスですから。


キャンパスも風光明媚です。キャンパスの裏手は国立公園になっており、人疲れしたら私はそちらへ歩きに行っています。
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ちなみに留学生は、とりたてて多いとは言えないまでもそれなりに多い印象。数年前までは十数パーセントだった留学生率(つまり高い学費を払ってくれる学生...?)が近年急上昇中らしく、キャンパス内では教室が不足ぎみで、新規の寮も目下建設中なのを目にします。そんなこんなでサセックス大学は比較的裕福な大学、って感じがします。...こんなに中国系の学生が多いなら学食に中華を用意してくれてもいいのに,,,という不満があるのは秘密です。


進学してからわかった、期待していなかったメリット

-IT サービスの充実
大学生活(教室・レストランの地図、メール、授業カレンダー、イベント、家探し、課題提出、プリンタ課金など)はsussex mobileという大学公式のアプリでまかなえて便利です。また全ての授業は録音され、講義スライドとともにサセックス大のポータルであるStudy Directにアップロードされます。これはイギリスの大学のデフォルトなんでしょうか。。。結構便利さに驚きました。

-図書館やITセンターでのパソコンの充実
学生用のPCの数が多く、動きもスムーズ。しかもMacがあり、Adobe CCも使えるのが授業以外で写真作品などに取り組みたい自分に好都合です。(メディア系の学部があるため?)。また、図書館以外にも24時間開いているITセンターも複数あるのでパソコンを持っていなくてもなんとかなりそう。
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-学部内でのイベントやセミナーの開催
Global Studiesでは、講義以外に頻繁に他大学の研究者の方を招いてのリサーチセミナーが開催されています。
授業外で自分の興味範囲を探索することを学部が重んじているように感じます。
IDSとも結びつきが強いので、セミナーシリーズや有志による論文講読セッションのお知らせがよく回ってきます。
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-アートセンター、学校公式イベント、クラブ活動(Society)
ACCAというアートセンターがあり、デジタルアート、演劇などの現代的なアートイベントがあります。ブライトン市のデジタル芸術祭の会場の一部になったりもしていました。この間は、ジェンダーに関する演劇がありました。ブライトンや隣町のHove (ホーブ)が非常にゲイフレンドリーな街であることも影響して、サセックス大学自体、ジェンダー平等性への意識が強いです。
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またmindfulnessのレッスンを開催している校内機関があったり、一見学業と関係なさそうなイベントをつまみ食いできるのはサセックスのいいところ。

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ソサエティと呼ばれるクラブ活動ももちろんあります。運動系・文科系クラブはもちろん、学部の勉強に関係したDevelopment Society、などもあります。基本学生の自治だと思いますが、ちゃんと大学に雇用されている専門の担当者もいるよう。研究者以外の大学スタッフによるサポートの手厚さが、さすがです。


-スポーツセンター
スポーツ施設が他大学より大きいかと言われるとそんなことはないと思います。しかしアクロバティックヨガだとか空中ブランコだとか変わったレッスンを開催していて、面白いです。自分自身はまだ運動に時間とエネルギーを割く余裕が正直ないのですが、来年暖かくなったら行きたいなあ、とぼんやり思っています。


とりあえず、私からは以上です。
もしサセックス大学自体についてより知りたいということであればサセックス大学の日本人同窓会や大学本体に問い合わせるのが良いかと思います。日本語がわかる日本人担当者もいます。


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by ideas_blog | 2017-10-10 18:58 | 留学先から | Trackback | Comments(0)

Sussex Presession内容

今日は、アンジュです。

IDEAS後期 授業途中から、イギリスのSussex大学のPresessionを受けています。
後期の課題をクリアし、無事卒業できて嬉しいです。

SussexのPresessionは単にIELTSのScoreを上げるための英語の勉強というより、
効果的に
他の人に自分の意見を伝える方法
Lectureのメモの取り方
論文の書き方
文献の探し方
をtutorから学ぶ
という大学院での勉強に必要なSkillを学ぶ実践的な授業で、
毎日 とても参考になっています。

参加者の中には、既に入学に必要なIELTS Scoreを持ちながらも、
大学院の準備のためにPresessionを受けている人も多いです。

授業開始前に、学校の先生と既に顔見知りになり、親しくなれるのも、Meritです。
(今日は夕方から IDS主催のBarbeque Partyに参加します。)

生活の基盤を先に築けること、Europeで一番素敵な季節を満喫できること
もMeritかな。

皆さんも、Presessionは必要だから申し込むことになるでしょうが、
大学院のために役立つ内容なので、積極的にご検討下さい。

以上、毎日が上高地にいるような爽やかな環境で過ごす、
アンジュからでした。




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by ideas_blog | 2017-07-15 01:26 | 留学先から | Trackback | Comments(0)

国際協力/途上国開発の専門家を養成するアジア経済研究所開発スクール(IDEAS/イデアス)27期日本人研修生(2016-2017)の生活を綴ったブログです。授業の様子や大学院・進路・奨学金情報をお届けします。IDEASの公式ホームページはこちら(http://www.ide.go.jp/Japanese/Ideas )海浜幕張駅から徒歩10分、見学も可能です。


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