日本という国と自分のアイデンティティを顧みる旅 -女二人紀州ぐるり-

のりおです。今回は、休暇の話なので、IDEAS本体の話はでてきません〜悪しからず。

外国人研修生が帰国した直後、数日の休みが私たち日本人研修生にはありました。
そこで、この計画的衛星都市MAKUHARI← から逃げ出すべく、河津さんと私は紀伊半島へ向かいました。
(幕張は野生児には住みづらい。住むためのものは揃っているけれど、生きづらい。)


わたしはもともとインバウンド観光業にもちょっと関わってたので、三重や和歌山というちょっと外国人には来にくい、でも世界遺産がごろごろしている場所には、ツーリズム事業をする側の目線からも興味深々。

名古屋まで新幹線、そこから近鉄でまずは伊勢入りです。
伊勢神宮の、派手さはないけれど美しい鳥居と緑

天気にも恵まれ、伊勢神宮の瑞々しく凛とした空気に癒されるアラサー女性2人。

伊勢神宮は、ちゃんとお参りに来る場所、といいましょうか。ツアー客は少なめ、いても日本人。春休み時期にもかかわらずゆったりしています。あ、「パワースポット」として人気らしく、若い女性は割合多く見かけました。
確かに、霊感も何もない私にとっても、自然音だけの空間や美しい木造建築を神道の歴史とともに楽しむ時間を与えてくれるこの場所は、心に力を取り戻すための精神的養分の泉といってもいいかもしれません。

思えば、日本は「何千年も前に神様がお造りになった国」なんですよね。アメリカにいった時に、建国者がはっきりしていてその人の経歴も明確にわかってしまうことに違和感を抱いたことから、日本という国がむしろ、めちゃくちゃ古くて長い歴史を持っているんだと再認識したのを覚えています。イザナギ・イザナミ・アマテラスオオミカミと、「おお、ここが、かの有名な。」と、うっかりミーハーになってしまうほどの名前が並びます。
お伊勢恋しや参りたや、と江戸時代の庶民が一生に一度の夢として願っただけあります。

ところで、河津さん、日本史にやたらと詳しい...バイトでやってた塾講師の知識、だそうですが。
わたしは、河津さんの説明をふむふむとありがたく聞きながら、食いっぱぐれないように特に豊受大神宮で念入りにお参りしておきました。



それから熊野三山へもいきました。堂々とした大社。商売っ気のない宝物殿にはしれっと国宝がずらり。国宝ってこんなにあっさり置かれていていいものなのか。熊野には、教養ありげな欧州人の姿がちらほら。那智の滝で、読経していた碧眼二人組には、すいませんあなた方にはかないません、と思いました。

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熊野権現造りという屋根の様式がかっこいい。

ここで思い出したのが、父のこと。のりお父は建築が好きで、連れて行ってもらった色々な場所で屋根や柱や天井のつくりについて(子供にとってはやや詳細すぎるほどに)説明してくれていました。でも子供のころの記憶というのは面白いもので、こういう場所にくると、ふと父の声と当時の情景が脳裏に蘇ってくるものです。今思えば、子供扱いしすぎずに自分の知識を伝えてくれていたんだなあ、と感傷に浸って少しほろりとしてしまいます。

..いや、ふつうに父生きてますけどね。

両親が様々なところに連れて行ってくれて様々なことを教えてくれたから、好奇心を殺さずに今まで生きてこれていると改めて感謝しました。
これからも、飽きるほどに、親孝行しよう。


この旅行には、日本の歴史を見るほかに、地方の経済状況・観光や地域おこしの取り組みを見たいという目的もありました。
それで尾鷲と串本という漁業町にも、友人を訪ねて立ち寄りました。

双方とも、過疎化と闘っている町で、「地域おこし協力隊」制度が活用されている場所です。
地域おこし協力隊って、簡単に言ってしまえば青年海外協力隊の国内版。過疎が進む日本の地方に3年を期限として移住した若者が、自分の事業やプロジェクトを持つなどして地域のために活動を行う制度です。知っていましたか?私は、曲がりなりにも大阪という都会の近くで生まれ育ち、その後すぐ幕張に越したので、国内旅行をたくさんし始める前には全然この制度のことは知りませんでした。


JR紀州本線で1時間に1本あるかないかの電車を逃すまいと念入りに時間調整して、尾鷲に到着。
友人の案内で尾鷲近くの九鬼町で地域おこし協力隊の方が地元の方と開いている定食屋 網干場(あばば)で昼食。新鮮なブリをいただきます。九鬼には、もう何年も一軒の飲食店もない状態が続いていたそうです。地域のコミュニティの場を、ということで作られたのがこちらの網干場。
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お刺身定食。奥はブリカマ焼き。その他、定置網でとれた魚をてんぷらやフライでいただくセットもあります。


そこから移動して、本州最南端の串本町も訪問しました。こちらは、昔トルコ船艦が難破した際に村人総出で救出に当たったことから日土友好が深まったということ、近畿大学が世界で初めて成功した養殖マグロの水産場があることで有名です。しかしこちらも過疎化による人口減少と少子高齢化が進み、高齢者人口は41%を超えているとのこと。若い人は和歌山市内や大阪まで出てしまうようです。観光資源は豊富で、町の人たちも明るく頑張っている印象だったのでそんなことはあまり感じなかったのですけどね。この町好きになった。また来られるといいな。

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マグロの完全養殖に成功した近大水産場がある串本町。丸いイケスがマグロのもの。


自分の友人たちに地域おこし協力隊として活動したり、地方に移住する人が増えているので、地方で生きる・地方を盛り立てるっていうことについて考えることが、ままあります。

今、私たちはアジア経済研究所内で、発展途上国の開発=国際社会が協力して途上国の発展を手助けすることについて経済学や社会学の観点から学んでいます。でも今から発展しようとしている国が行き着く先がいわゆる現代日本なんかだったら、それってもしかしたらとても幸せな到着点じゃないかもしれない。日本も、バランスを欠いている部分は本当にたくさんあるわけですから。この間まで外部者の目を借りて日本を見る6ヶ月を過ごしてきたので、日本は色んなところで行き過ぎているなあ、と思うことが多くありました。

どうしたらたくさんの人が幸せになるように発展できるんだろう。
そもそも仕事とは、労働とは何なのか。経済成長とは何のためなのか。どこまでの効率化が善か。目指すべきモデルが見えにくい今の日本では、どう生きるのが幸せなのか。こういう諸々の事は常に思考回路の周りを渦巻いている疑問で。

社会が分業化を進めること、多数の人が利用する機能を都市に集約することは、私たちのアクセスできるものを驚くほどに増やします。でも人間は機械ではないから、ものごとのプロセスの極端な分断は人間の生きる力をどんどん奪ってしまうと私は思います。それは、どんな経済段階の場所でも同じ。

開発途上国で貧困をなくすには、教育や医療へのアクセスを増すには経済成長は必要だけど、安易に人を画一的な労働力として数値化することで奪われることもある。へき地にダムを作ることで、数十万人に電力が供給でき、農地は安定するかもしれないけれど、世界中で数百人しか話すことができなかった言語でしか見られない世界が失われるかもしれない。

成熟経済に移行したからといって仕事や教育の機会や情報やイベントはもちろん都市に集まるけれど、じゃあそこで、灰色の洋服で灰色の表情をして灰色の空の下を生きるのが理想だったのか。

様々な文学や映画やスピーチで偉人たちが何度も何度も呼び起こすテーマですけれど、でもやっぱり私たちは忘れがちです。そして、そういうことを無視した社会はやっぱりどこか病んでいる。

私は開発人類学を志した理由は、そういうところにもあるんですよね、実は。

私は勉学のために都会に住んでいるし、日本の過疎地より途上国のための仕事をしていくのだろうけれど、日本でも外国でもいいから、ゆくゆくは自然のある、自分の手で生活にまつわることを支度できる場所で暮らしたい。最終的に、広い目でみて目指すところに関しては、地方に移住する日本の方々に親近感を感じています。物質的には十分豊かな日本のような国で、なんらかのスキルがあれば地方で生きるというのも経済と生き方両方でほどよくバランスをとる為の選択肢だと思う。
ここに、よりよい途上国開発のヒントもあるんではなかろうか。まあ地理的に気候的に恵まれすぎている日本だからできることってすごく多いんでしょうけどねえ。日々疑問にぶち当たります。

たとえ休暇中であっても、こんなことを考えてしまっていました。。
都会育ち、転勤族の河津さんにとってもいろいろ思うところがあったらしく、いろいろ議論することができました。
真剣に議論ができる友人って、いいな。


と、なんかずれてしまいましたが、旅はここから和歌山駅まで特急くろしおにのって終着。バスで泥のように眠りながら帰京(帰葉...?)しました。


なんか、ただの旅レポになる予定が、だんだん思考に入って行ってしまって長くなってしまいました。すいません。興奮してしまった。
最後まで読んだ人がいたら、すごい。驚く。

それでは、また書きますね。
お読みいただきありがとうございました。



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# by ideas_blog | 2017-03-22 12:17 | 休日の過ごし方 | Trackback | Comments(0)

イデアスに入ってから分かったこの学校の良さ

のりおです。最近お天気がすごく良くて、イデアスの入っているアジア経済研究所の近くにある高校の桜が、すでに開花していてびっくりしました。また、花粉症もピークのようで、目がもげそうです。

さて、今日はイデアスに入ってから分かったこの学校の良さを少しばかり紹介したいと思います。

1. 一流の研究者や実務者と知り合える
大学院進学の準備をしながら、自分が専攻する予定でない分野も幅広く学べ、またアジア経済研究所に所属する研究者の方々の中に自分の興味関心と近い研究をされている方が居たら、アポを取って会うこともできます。そうして卒業論文を書き上げていくのが筋みたいですね。

2. 数学や経済学、統計学の基礎をしっかり学べる
社会科学系であっても、少なくとも論文を読みこなすには基本の経済学の知識は持っておいた方がいいと思います。
わたしも慣れてなかったので、ついていくのが大変でしたが、ひよっこながら新しい視野で物事を見られるようになりました。
統計は、様々な本で言われているように、身近な事象を自分で読み解くにも役に立ちますし、メディアの嘘を見抜く素養にもなります。この機会に一生懸命学んでおくと、キャリアにおいても、それ以外でも自分の味方になってくれるスキルじゃないかと思います。

3. 友達ができる
まず日本人研修生は少人数で1年間過ごします。つらい受験期や奨学金応募期に励まし叱咤し合える友人というのは本当に重要です。多分わたし一人じゃこのプロセス乗り越えられていませんでした。留学先の大学が違っても、例えば同じイギリス内だと一緒に旅行に行ったり、ということを先輩方はされているので、ぜひ私たちも...と思っています。
また、外国人研修生たちと触れ合うことで、自分の知らなかった国のことを知れます。知らなかったご飯が食べられる。自分と全然違う視点の素朴な質問にはっとすることがある。自分よりもめちゃめちゃ優秀な外国人研修生の給料を聞いて愕然とする、など日々味わえない刺激でいっぱいです。
さらに、いままでのブログでも複数人が言及していましたが、IDEASはタテのつながりの強いので、OB/OGの方々からとっても身になるお話を聞かせていただける機会もたくさんあります。

4. 手厚いサポート、あたたかな事務局の雰囲気
スタッフの皆さんが、イデアス生ひとりひとりを気にかけてくださるので、気持ち良く過ごせます。(ただし調理器具は持ち込ませてくれない) 。皆様素敵なお人柄で、少人数だからこそ柔軟に対応していただけるのがありがたいです。
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ちなみに上の絵は、イデアス受験の時に、先輩方が書いてくださったメッセージと事務局の皆さんの似顔絵です。
これを見て、緊張が解けたのを覚えています。いま見ても、イデアスの雰囲気を良く表しています。


さて、とりあえずはこんなところでしょうか。IDEの施設を使える、なんて利点ももちろんありますが、主にイデアス内部に関して、入ってわかったいいところをご紹介しました。

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# by ideas_blog | 2017-03-20 12:56 | IDEAS受験 | Trackback | Comments(0)

UNRISDディレクターLadd先生の特別講義


こんにちは。MEJIKARAです。
IDEAS後期課程が始まりました!

特別講義でPaul Ladd先生が講義をしてくださいました!Paul先生は、国連のUNDPで約10年間働いてた経験がある実務経験が豊かな先生です。現在はスイスのジュネーブのUNRISDという機関に勤務されています。Paul先生の経歴については、以下に紹介されています(英語)


今回の講義ではMDGsとSDGsの比較を交えながら、達成のアプローチや今後の展望、UNRISD(United Nations Research Institute for Social Development)について話してくださいました。開発の多面性(例えば日本は、経済的には先進国であるが、女性の社会進出においては後進国)という事実や一般の人をどのようにSDGsの達成にどのように巻き込んでいくかというディスカッションを行い、非常に有意義な時間となりました。

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講義後はランチを一緒にさせて頂きました。国連で働くというキャリアについて、どのようにキャリア構築をすべきかというアドバイスまでいただくことができ、非常に貴重な機会となりました。また、東京散策についての話など、ざっくばらんにカジュアルなお話もでき、とても楽しいひと時を過ごすことができました。

では、また次回!







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# by ideas_blog | 2017-03-19 17:01 | 学校生活_授業 | Trackback | Comments(0)

前期修了式、そして外国人研修生卒業

こんにちは。MEJIKARAです。

3月の上旬に、IDEASの前期の卒業式がありました。

外国人研修生18人と日本人研修生9人が無事前期の授業を終え、ついにポストグラジュエイトディプロマを授与されました!!!卒業式には、JETROの理事の方々や、多くの来賓の方々や、外国人研修生のホストファミリーの方々、お世話になった先生方が出席してくださいました。いつになっても、学位を授与されるということは非常に感慨深い瞬間でした。これらも、学位に恥じないよう、勉学にさらに励みたいと思います。

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[学位名はPostgraduate Diploma in Development Studies]

外国人研修生のプログラムは、前期で帰国してしまうので、後期は日本人だけのプログラムとなります。後期は、アジア経済研究所の強みである地域研究を活かした、地域研究をトピックとした授業が多く行われるようなので、楽しみです。授業についても、このブログで少しずつアップロードしていければと思っています~。

では、また次回!


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# by ideas_blog | 2017-03-18 16:26 | 学校生活_その他 | Trackback | Comments(0)

サークル活動〜フランス語勉強会〜

トゥルルペです。
今回は、イデアス内で私的に行っているサークル的な活動?
(とでもいいましょうか。)であるフランス語の勉強会について話したいと思います。

そもそも私がフランス語を始めたのは、青年海外協力隊(イデアス入学前まで協力隊でした)の
応募時にフランス語圏に行きたい!と思い、応募締切りに間に合うように大急ぎで仏検3級を
取得して「フランス語出来るぜ!」アピールを面接で自信持って行えるようにしたいと思ったのがきっかけでした。
※結局応募締切に間に合わず、第一希望のカメルーンへも派遣されることはありませんでしたが(笑&泣)

それでも、協力隊として派遣されてから、最初の半年間は、
継続してフランス語を学習していて、なんとDELF A2(仏検準2級程度)を
ザンビアで取得することができました。(嬉)

それから約2年が経ち、現在のイデアス生活に至るわけですが、
この2年間、フランス語にはノータッチでした。

そんな中、イデアスに入学して、多くの国際開発援助に従事する方々から話を伺う機会があり、
フランス語が出来ると、国際開発援助業界で自身の活躍舞台を拡大できると知ります。
それで再度取り組んで仕事でも使えるレベルにしたいと思うようになり、
興味のある同期と一緒に勉強するようになった次第です。

勉強会では、4つのパートに分けて、以下のような感じで行っています。
  1. 確認テスト(15分程度)
  2. 会話の練習(20分程度)
  3. スピーチの練習(20分程度)
  4. 振り返り(10分程度)
※スピーチの練習は最近殆どできていませんが。。これから頑張ろう!

参加者の学習到達度は様々ですが、
色んな視点からの学習内容に対する疑問を全員で共有しながら、
コミュニケーションをとって理解を深めていけるのが凄く好きです。
独学では、身に付かなかった気づきが多くあります。

フランス語を勉強したいという人は、一般的な環境では
なかなかいないので本当に助かっています。
イデアスに入ってよかったと思うことの1つではありますよね。

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※勉強会の確認テストです。

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# by ideas_blog | 2017-03-16 22:52 | 学校生活_その他 | Trackback | Comments(0)

イデアス説明会開催!

こんにちは!のりおです。

以下、イデアス公式のお知らせです♪


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もちろんこの絵は公式ではない。しかも大して似ていない。

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【説明会開催のお知らせ!】

下記の日程で第28期日本人研修生募集説明会を開催予定です。

開発スクール(IDEAS)事務局長の山形辰史がスクール概要、選考等について説明し、また、ご相談も受付いたします。

ご参加希望の方は、件名:【〇月〇日IDEAS説明会】、
お名前、ご所属、当日連絡先をご記入の上、
各開催日の前日までにgoideas@ide.go.jpまでご連絡下さい。

①3月22日(水)19:00~20:00 JETRO本部
※終了後、任意で相談会を開催予定。
(東京都港区赤坂1丁目12-32 アーク森ビル)

②4月7日(金) 19:00~20:00 JETRO本部
※終了後、任意で相談会を開催予定。
(東京都港区赤坂1丁目12-32 アーク森ビル)

③4月14日(金)19:00~20:00 JETRO大阪本部
(大阪市中央区安土町2丁目3-13大阪国際ビルディング)

また、開発スクール(IDEAS)では、随時見学を受付けておりますので、ご希望がございましたら、どうぞお気軽にご連絡下さい。

ぜひ、皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

問い合わせ先:
アジア経済研究所 国際交流・研修室
開発スクール(IDEAS)事務局
TEL:043-299-9562
E-mail:goideas@ide.go.jp


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IDEASに興味のある方は、山形先生よりIDEASについて直接話を聞けるチャンスです。

私(のりお)も、大阪の説明会に参加して、山形先生の暖かさと、伝え聞くIDEASの面倒見の良さと柔軟さに惹かれて受験を決めました。

ご都合あいましたら、ぜひ!


もちろん、イデアス自体への見学もいつでも歓迎です。お気軽にどうぞ♪


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# by ideas_blog | 2017-03-15 16:49 | IDEAS受験 | Trackback | Comments(0)

イデアスを選んだ理由~7人目


こんにちは。アンジェです。

私は大学で日本の中世の歴史を専攻してから、ずっと同じ日本の化粧品会社で美術館運営、カスタマーリサーチ、コンピューターシステム管理・設計・プログラミング、スキンケア処方開発、皮膚研究、社内広報誌作成を担当していました。社内で組合とCSR活動で日本のNGOの方々と交流を持ったことがきっかけでイデアスを知り、受験して学生になりました。

今の私は転職して国際開発分野で活躍したいという野心的な気持ちよりも、大学時代全く勉強していなかった国際開発分野をもっと深く知りたいという気持ちが先行しています。私自身が身体障がい者であること、女性の多い職場で働いていたことから、障がい者と性的マイノリティーを含むジェンダー支援について興味があります。

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似顔絵の、中央下が私です。

イデアスでは、世界中の地域の開発学を研究されている研究者の方々から、最新の研究内容を直に授業として学べるだけでなく、世界中の大学や研究機関・国際機関の研究員の方々との交流で所内の研究者向けに勉強会が開催され、それに参加できること、前期の授業は、アジア・アフリカ諸国の政府機関から派遣されてきた研修生と一緒に勉強しながら国際交流できることも魅力です。私は、英語でレポートを書くこと・プレゼンをすることに不慣れだったため、英語を使うことを鍛えられることもイデアスの魅力であり、大変さだと認識しています。

皆さまへのアドバイスは、他の研修生は外国人も日本人もとても優秀で、自分がとても出来の悪い学生だと落ち込みそうになりますが、「他人と比較するのではなく、自分がやりたいこと・やるべきことを着実にこなしていくこと」と「心身の健康を保つため、生活習慣・通学に負担を掛け過ぎないよう気を付けること」です。前期は授業への出席、テスト・レポート作成・プレゼンの準備に加え、留学のための英語テストの受験と、進学先の海外の大学院の選定と出願、人によっては奨学金受給のための調査・出願・試験と、心が折れそうになるので、他人と比べずに、自分がやるべきことを見失わず、1つ1つ処理していく必要があります。自己責任で一人でやらなくてはいけないことですが、学校の先生や同期の学生へ相談すると、支援してもらえ、励ましてもらえます。挫けずに頑張ることが大切です。

皆さんもぜひイデアスで学んで、国際社会に羽ばたいて下さい。

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# by ideas_blog | 2017-03-15 09:38 | 自己紹介 | Trackback | Comments(0)

フェローズとの思い出...ご飯とお祈り

河津です。
先日の前期修了式の際、見学にいらっしゃっていた方に「河津さんですか」と声をかけられました。驚きました。
あまりお構いできず申し訳なかったです。…が、日本人と留学生の仲いい感じは見ていただけたのではないかと。
なお、自己紹介に掲載されてる似顔絵(おそらくそれを見て見学者さんは河津を特定したのだと推測しますが)はのりお画伯の作品です。

さて、先週木曜日は、IDEASの前期修了式でした。
日本人研修生の学生生活はこの後7月まで続きますが、留学生たち(Overseas Fellows、日本人の間ではフェローズと呼んでいます)は3月で研修終了。10月から5か月余りの研修を終えて、先週末に帰国してしまいました。さみしいことです…

ので、いくらか彼らとの思い出について書きます。


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<先日お呼ばれしたご飯会のテーブル。ブータン料理(右手前のボール2つ、辛さ抑え目)、ミャンマー料理(右から2番目の鍋、おでんと似ている味)、インドネシア料理(中央の白と赤の皿、春巻き、中身はチキンと豆腐)、野菜餃子(中央手前タッパ、のりお氏作)、ベトナム料理(左の皿2つ、揚げ春巻き)、サラダ(料理スキルの乏しい河津持ち込み)>


フェローズとは、日々のお昼を一緒に食べたり、休みの日に遊びに行って行先でご飯を食べたりする機会が何度もありました。ムスリムやベジタリアンがいたため、外出先での食事となると、材料をお店の人に尋ねたり、場合によっては特別メニューをお願いしたり気を使ったものです(その辺の調整はほとんどのりお氏がやってくれたのですが)。

昼食も寮で作って持ってきているフェローズも多く、何度か分けてもらう機会がありました。ムスリムの男性は料理できなさそうという偏見があったのですが、パキスタンの炒め物おいしかったです…彼ら(南アジア人)の全然辛くないは日本人には結構辛い。
私はアフリカ料理は食べたことがなかったのですが、コートジボワールのフフという薄黄色い謎のフワフワ(現地での主食で、バナナらしい)もおいしかったです。


ところで、ご飯を一緒に食べていると何度か聞かれた質問として、「いただきます」って何なの、というのがありました。

食卓に上っている命や、用意してくれた人に感謝している、と説明したのですが、実際のところあまり意味は考えずに行っている習慣、というのが(私にとっては)近い気がします。が、何度か問われたことで自分でも意味を問い直し、今はもう少し意識的に手を合わせているように思います。

宗教に関する会話は意外と多いです。いろんな人から自分の宗教を聞かれたり、日本人と南アフリカ人のクリスチャンから彼らの神様や世界観を聞いたり、バングラデシュとナイジェリアのムスリムにイスラム教について質問したり。


本で学べる事もたくさんありますが、それが実際にはどういうことなのか?というのは、食べ物なら食べてみたり、心の話なら本人に聞いたりしないと、ピンと来ない。そういうものを、フェローズと一緒に過ごすなかで、学んだ気がします。

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<リズン(2004)「1冊でわかるイスラーム」、岩波書店。バングラデシュ・ナイジェリアのムスリムとイスラム教について話した後で、これを読みました>


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# by ideas_blog | 2017-03-14 23:08 | 学校生活_その他 | Trackback | Comments(0)

外国人研修生たちについて

こんにちは。ハナです。

9月から3月まで半年間、共に学んできたアジア・アフリカ出身の外国人研修生たちについてまだ書いていませんでした。

彼らは各国政府の現役エリート官僚です。私がイデアスを選んだ最も大きな理由はまさにこれ:「途上国政府の役人から現地の最新情報を入手できる」ことと、「途上国政府とのコネクションがつくれる」ことでした。
コネというと日本ではなんだかいいイメージがありませんが、もし途上国でプロジェクトをしようと思うなら、政府に知り合いがいるのといないのとでは雲泥の差なのです。とにもかくにも、一度に18か国の友達ができる場所なんて日本にいたらそうそうないので、イデアスは本当に貴重な場所だと思います。
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さて、今更ですが今年の外国人研修生たちを紹介したいと思います。
今年は、バングラデシュ、ブータン、カンボジア、コートジボワール、インドネシア、ケニア、モンゴル、モザンビーク、ミャンマー、ネパール、ナイジェリア、パキスタン、南アフリカ、スリランカ、タンザニア、タイ、ウズベキスタン、ベトナムの18か国から来日しています。最年少26歳、最年長36歳、平均年齢30前半、男女比1:1。
みんな家族や子供を祖国に残しての単身赴任で、故郷から遠く離れた日本での生活はさぞさみしかっただろうと思います。

宗教は、カトリック、プロテスタント、イスラム、仏教など。
宗教は日本人にはわかりにくいテーマですが、開発には避けては通れない大切なファクター。普段聞きにくい文化・宗教的タブーなども突っ込んで聞ける環境は本当にありがたいです。

フェローズの学歴は、経済、マーケティング、政治学などが多いよう。中には医者なのに政府官僚しているというすごい経歴の人もいます。また、すでになにかの修士号を持っていて博士課程を志している人たちもいます。政治家になる(予定)の人もいます。みんなすごくデキる人たちで、日々刺激を受けています!

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今日は、外国人研修生のことを紹介しました!
それでは、また!




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# by ideas_blog | 2017-03-09 18:04 | 学校生活_その他 | Trackback | Comments(0)

世界の学窓から~イデアスのすゝめ〜

(前回に続き、イデアス26期卒の先輩、「丸腰の海老蔵」さんによる寄稿です!)

私がイデアスの存在を知ったのは「偶然」の一言に尽きます・・・。当時、前職の銀行でのキャリア設計に悶々としていた中、偶然イデアスのホームページ(http://www.ide.go.jp/Japanese/Ideas/index.html)を見つけたのがきっかけです。

銀行での今後のキャリアに限界を感じる一方、世銀東京事務所HPの「世銀スタッフの横顔」や緒方貞子さんの本などを読みながら、国際開発の世界で活躍する日本人の姿に強い憧れを抱いたのを覚えています。

開発の世界に入るにはマスターが必要らしい、でもどうやって?・・・、と色々調べていくうちにイデアスのホームページを発見しました。事務局長で私の大学ゼミOBでいらっしゃる山形さんにすぐに相談のメールを送信。快く見学を受け入れてくださり、イデアスのカリキュラム、学習環境、進学サポート、OBネットワーク全てが自分のキャリアチェンジに大きな助けになると確信しました。

その後間もなく銀行の退職を決意したのを覚えています。私は元々大学時代に開発経済学を専攻していましたが、卒業後6年以上経ち開発の世界がどう動きどう変わっているのか自分の知識をフレッシュにしたいという思いがあり、イデアスであらゆる地域の昨今の開発諸問題を色々な角度から学べたことは本当に自分の力になりました。また経済学や国際貿易、統計学などベーシックな学問も学び直せたことで、LSEで経済開発、経済地理の理論を学ぶ際に役立っています。イデアスの講義資料やノートはロンドンでもデータで持参しています。大学院の授業やレポートで壁にぶつかる時はいつもイデアス時代の資料を見返しています。

そして、何よりもイデアスで出会うことのできた同期、外国人研修生、教授陣、OBの方々は私の大きな財産です。約1年間苦楽を共にした26期の同期とは留学先のイギリスでも勉強や転職の事で励まし合ったり、時に息抜きで旅行や食事に出かけて行ったりと大切な存在ですし、今後も切磋琢磨していければと思っています。

外国人研修生とはイデアスでは6ヶ月間の短い間でしたが、今でも小まめに連絡を取り合うほどの仲で、いつか彼らと開発の現場で一緒に仕事をできる機会が今から楽しみでなりません。

さらにOBの方々は、私の転職について親身に相談に乗ってくださり、中にはSkypeミーティングや応募書類のコメントまでしてくださる先輩もいらっしゃり、本当にありがたい限りです。イデアスを通じた出会いに感謝しています。イデアスではこういったOBとの交流は脈々と受け継がれており、私もいつか27期の皆さんや未来のイデアス生の留学や転職の力になれるようになりたいです。

総じて、今こうして留学生活を送れているのは紛れもなく、イデアスとイデアスを通じた人との出会い、のおかげです。開発業界へのキャリアチェンジに悩んでいる皆さん、イデアスへの進学をおすゝめします!微力ながら、未来のイデアス生を応援できるよう、私も頑張ります。

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# by ideas_blog | 2017-03-07 12:14 | IDEASの先生・先輩 | Trackback | Comments(0)

国際協力/途上国開発の専門家を養成するアジア経済研究所開発スクール(IDEAS/イデアス)の生活を綴ったブログです。授業の様子や大学院・進路・奨学金情報をお届けします。IDEASの公式ホームページはこちら(http://www.ide.go.jp/Japanese/Ideas )海浜幕張駅から徒歩10分、見学も可能です。


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