のりおです。ゼミが始まったし、修了論文についても考えなければいけないので読むものも増え、みんな忙しくしています。
さて、今日は、IDEAS内の自主映画上映会のおはなし。事務局長の山形先生が、かなりたくさん社会問題を取り扱った映画作品のDVDをお持ちなんですよね。ドキュメンタリーもあれば、小説が原作のものだったり。そのなかでも芸術祭系から、商業系まで、いろいろなジャンルがあります。それらを、授業の空きコマを利用して、時折上映しています。
先週みんなでみたのは、こちらの中国映画「紅いコーリャン」。著名な張芸謀(チャン・イーモウ)監督の初監督作品にしてベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞した作品です。
舞台は1930年代の中国山東省。コーリャン(イネ科の穀物、ソルガム。)畠のそばの造り酒屋に嫁いだ女性とその造り酒屋に勤め、造り酒屋の主人亡きあとに夫となる男性を中心にした物語です。主人公たちは地域の山賊におそわれるなどの苦境を乗り越え生活を切り開いてゆくのですが、日本軍が進攻してきて生活状況が一変して....
時代背景に関して勉強になったのはもちろん、赤色をシンボルにした映像の美しさが素晴らしかったです。
右側は、原作本。
「映画は、中国を知る導入として、一つの良い題材だと思います」と言ってこの映画を山形先生は勧めてくださいました。アフリカや南米のことはむしろ意識して勉強してるものの、あまり昔ながらの中国、といったものに馴染みはなかろう、と思ったということです。
ちなみに前回は、El Sistemaというベネズエラの音楽を通じた教育を子供に提供する団体を追ったドキュメンタリー 。裕福でない子供たちも、身分関係なくオーケストラの一員として励み、成長していく姿が描かれています。いま現在情勢が危ういベネズエラですが、このような社会活動を通じて薬物や犯罪にはしる子供を減らす取組みを国家ぐるみで行っているのですね。ちなみに、この映画をみてから情報を調べていたら、エル・システマ・ジャパンという団体もできていることを知りました。映画から芋づる式に知らないことが見えて来るのっておもしろい。
ちなみに、今季限定かもしれませんが、IDE(アジ研)内全体を対象にした映画会も催されたりしています。これは
Black Goldというコーヒーの生産・輸送から消費者に行き着くまでのドキュメンタリーです。

他にもまだまだウェイティング・リストがありますので、卒業まで、映画鑑賞会は続きそうです。
映画を開発の文脈でみてみるってなかなかないですけど、専門家の話を聞いた後にみると一度見た映画も違って見えて面白いです。
今日はここまで。
また書きますね!