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書籍紹介:「開発援助と人類学」

のりおです。ええ、私です。
....またか、と言わないでください。
MEJIKARAとのりお以外の方々も、ちゃんと元気にしています。

今日は、書籍の紹介をします。
こちら、佐藤寛・藤掛洋子 編著「開発援助と人類学」(明石出版、2011年。)
イデアスの名物教授の一人 佐藤寛先生と、開発人類学の書籍では頻繁にお名前を目にする(山形先生も頻繁に名前を口にする)藤掛洋子先生の共同編集書籍です。

もともと佐藤寛先生が主催していた「開発援助と人類学」をテーマにした勉強会があって、その集大成としてまとめられたのが本著になります。
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上記写真にカバーが付いていないのは、私がアジ研図書館から借り出して読んでいたから。
表紙は↓こんな感じです。
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内容については、上のリンクから、目次を見ていただくのが一番わかっていただけるかと思います。
ざっくりいうと、まず開発援助と人類学・人類学的手法の関わり、実践の経緯などが書かれ、それからアフリカ・南米・南アジアの事例が紹介されています。

各章末に推薦ブックリストが付いているのも、入門書としてふさわしい一冊の理由です。ここから芋づる式に、効率よく読む本を集めることができます。
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JICAの業務などでも用いられている「ファシリテーション」手法についても載っています。
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以上、書籍「開発援助と人類学」を紹介しました。
参加型開発やフィールドワークなどの人類学的手法、実際開発の現場ってどんな感じなのか、途上国の生活ってどんな感じなのか、などに興味があるかたはぜひ一読をお勧めします。
ちなみに同じ佐藤寛先生の手によるもので「開発援助の社会学」(世界思想社、2005年)という本もあって、こちらにも住民組織の話などが出てきます。社会学に興味があるかた、人類学と社会学って何が違うんだ、と読み比べしてみたい方、「相互行為」として開発援助を捉えてみたい方は、こちらもどうぞ。


では、またすぐに。

あっ、イデアスの面接を終えた方々、お疲れ様でした。
ゆっくり休んでくださいね。



by ideas_blog | 2017-06-22 19:47 | 書籍(動画)紹介・参考書籍

国際協力/途上国開発の専門家を養成するアジア経済研究所開発スクール(IDEAS/イデアス)27期日本人研修生(2016-2017)の生活を綴ったブログです。授業の様子や大学院・進路・奨学金情報をお届けしていました。


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