サセックス大学の開発学: セミナーがウェブ動画で配信されています

のりおです。
サセックス大学内にある研究、大学院教育機関IDSと、Global Studiesなど主催のセミナーシリーズがウェブ動画で配信されており、一般の方でもどのような発表が行われているのか覗き見ることができるので、お知らせに上がりました。

"Decolonising development (開発を脱植民地化する)" が今期のセミナーのテーマ。
めちゃめちゃざっくりというと、開発は基本的に先進国(第一世界/North)が途上国(第三世界/South)に向けて行うもの。その中で、植民地主義と同じような思想で開発を進めていませんか、と問うものです。以上だけだとあまりにも言葉足らずなのでwikiでも読んでみてください。
参考: 新植民地主義[wikipedia]


ちなみに、DecolonisationやPost-colonisationというのはIDSやGlobal Studies界隈でよく聞かれるキーワードです。

ご参考までに、こちらは、参加型開発で名高いロバート・チェンバース氏のワークショップで黒文字の「コンテキスト」を見て思いつくキーワードを書き出してゆくワークショップの作業用紙です。IDSでどのようなトピックがどのような立場で語られているかがなんとなく見えますね。
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初回のトピックはこちら。

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ヨーロッパ・北米そしてそれらの植民地の近代化とそれに伴う理論や学問分野の発展を概観するのですが、その中でいかに社会学・哲学・人類学が植民地主義の思考に偏っていたかという批判が趣旨でした。近代化と一概にいっても、そもそも何なのか、ということを改めて自分に問いかける機会となりました。multiple modernityという言葉、初めて聞きましたが、もはや近代化が西洋(またこうやって一絡げにするのも語弊がありますが)だけのものではない中で、あってしかるべき概念ですね。

さて、私の疲れた頭の絞り出すつたない感想よりも、実際の講演を聞くほうが良いかと思います。
セミナーは、FacebookでLIVE放映されていました。録画された映像はこちらにアップロードされているので後からでも視聴することができます。
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全部イギリス英語で、しかもプレゼン資料もないのでなかなか全部理解するのは大変かと思います。(わたしも全部は理解できていません。「講義」ではないので、オーディエンスがそれなりの知識を持っている前提で理論の名称や研究者の名前をバンバン出してくるので。ググりながら聞いてました。)
しかし前半はわかりやすいと思いますし、また最後の質疑応答は現代イギリスの"citizenship"について具体的に話していたりして特に面白いと思います。

追記: ブログとして講演の報告記事がまとめられています!http://www.ids.ac.uk/opinion/decolonising-our-minds



今後のこのセミナーシリーズの予定は以下の通りです。 私は次回のアンドレア・コーンウォール教授(Global StudiesのHeadです)のセミナーが非常に気になっているので彼女の論文など事前に読んでおこうと思います。
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おそらく次回もfacebook liveでの中継も行われると思うので、詳しくはIDSのウェブサイトかfacebook ページを覗いてみてください。
(ブライトンに来てから、イベントやコミュニケーションのツールとしてのfacebookの覇者っぷりをすごく感じています)

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では。





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by ideas_blog | 2017-10-27 02:17 | 開発について(経済開発/社会開発)

国際協力/途上国開発の専門家を養成するアジア経済研究所開発スクール(IDEAS/イデアス)27期日本人研修生(2016-2017)の生活を綴ったブログです。授業の様子や大学院・進路・奨学金情報をお届けします。IDEASの公式ホームページはこちら(http://www.ide.go.jp/Japanese/Ideas )海浜幕張駅から徒歩10分、見学も可能です。


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